Published 28 Oct 2022

発芽大豆由来の植物肉を開発する「DAIZ」が、20億円の資金調達を実施

発芽大豆由来の植物肉を開発する「DAIZ」が、20億円の資金調達を実施

2022年10月28日(金)、発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・製造するDAIZ株式会社(以下、DAIZ)は、20億円の資金調達を実施したことを発表した。

DAIZは、独自技術「落合式ハイプレッシャー法」をコア技術とした熊本発のフードテックベンチャーだ。同社は、長年研究してきた独自技術により、従来の植物肉で課題とされていた、①味と食感に残る違和感、②大豆特有の青臭さや油臭さ、③肉に見劣りする機能性(栄養価)を解決し、美味しい植物肉の開発に成功した。それが「ミラクルミート」だ。

DAIZは、国内大手企業とパートナーシップを組み、「ミラクルミート」の美味しさの向上を追求すると同時に販路拡大を図り、植物肉を新たなお肉のカテゴリーとする食文化の啓蒙に努めている。

さらに同社、2021年5月にアメリカのボストンに子会社・DAIZ USA Inc.を設立し、北米市場のマーケティング・営業活動及び研究開発を行なっている。また、アジア圏においては、2022年春にタイに向けて「ミラクルミート」を出荷し、現地企業による商品化・販売が開始されるなど、国内市場のみならず海外市場へ進出し、販路拡大を行なっている。

DAIZは、2022年10月28日(金)、官民ファンドの株式会社海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)から20億円の資金調達を実施したことを発表した。今回の資金調達により、同社の累計調達額は88億円になる。調達した資金は、海外展開の推進に関わる研究開発・マーケティング・生産体制の強化・それらに必要な人材採用などに充てる予定だ。グローバルに向けて、「ミラクルミート」を普及させることを通じて、サステナブルな食文化を啓蒙し、持続可能な社会の実現を目指すという。

クールジャパン機構で代表取締役社長、CEO兼COOを務める川﨑憲一氏は以下のように語る。

「和食文化における貴重なタンパク源として重宝されてきた大豆を用いる日本発のフードテック・ソリューションを通じて、DAIZ社がSDGsの第2目標「飢餓をゼロに」の一つにあげられる世界的な『タンパク質危機』の解決に取り組まれ、また、同ソリューションの積極的な海外展開をされることを期待しています。クールジャパン機構は同社の海外事業の拡大に貢献すべく、官民ファンドとしての広範なネットワークや人的リソース、既存投資先への事業価値向上支援の知見を利用した包括的支援を行い、ひいては日本の食品産業のブランド価値を向上させることを本投資の目標に掲げています」


DAIZの会社概要はこちら
https://protocol.ooo/companies/daiz