Published 14 May 2025

働く空間をもっと自由に。佐々木健二がDIYで叶える"余白"のあるオフィスデザイン

働く空間をもっと自由に。佐々木健二がDIYで叶える"余白"のあるオフィスデザイン

「仕事に集中できない」「余計なもので視界が散る」「ちょっとした会話スペースがない」

オフィスの“ちょっとした不満”は、実はDIYで解決できることがたくさんあります。

本記事では、デザイナー目線と現場感覚を掛け合わせた「余白のある働く空間」をつくるDIY術をご紹介します。



■オフィスに“余白”を作る意味とは?

現代の働き方では、単に「机と椅子がある」だけの空間では不十分です。

創造性やチーム間の自然なコミュニケーションを促すには、“余白”=物理的にも心理的にもゆとりのある空間が必要です。

この余白をDIYでつくるには、「詰め込みすぎない家具配置」や「可変性のあるスペース設計」がポイントになります。



■可動式家具で“柔軟な空間”を実現する

DIY初心者にもおすすめなのが、キャスター付きの移動可能な家具。

打ち合わせスペースにもなり、普段は壁に寄せておける折りたたみテーブルなどは、木材と簡単な金具で手作り可能。

さらに、ワゴン式の収納を使えば「固定しない働き方」に柔軟に対応できます。



■視界と心を整える“引き算”のデザイン

あえて“何も置かないスペース”を意識的に設けることも重要です。

壁一面にベージュやグレージュなど、余白を感じる中間色のリメイクシートを貼るだけで、視覚のノイズが減り、集中力が高まります。

DIYなら、こうした微調整も自分のペースでコントロール可能です。


■働く人のアイデアも“形にする”DIYワークショップ

社員参加型の**「ミニDIYワークショップ」**を企画するのもおすすめです。

小さな棚づくりやグリーンボードの設置など、働く人自身が空間づくりに関わることで、空間への愛着と主体性が育まれます。

私は実際にオフィス導入支援の際、こうした参加型の手法で成果を上げてきました。


【まとめ】

DIYというと「個人の趣味」という印象があるかもしれませんが、企業空間にこそ活かせる柔軟性と創造性を持っています。

コストを抑えながら、働く人の心理や創造性に寄り添う空間づくりは、これからの時代のスタンダードになっていくでしょう。

少しの工夫と行動で、“余白のあるオフィス”は、あなたの手で実現できます。