Published 02 Aug 2022

僕が吉本興業を退職して、起業した理由

僕が吉本興業を退職して、起業した理由

ひとは、たやすく挫折など、するべきではないのだ。挫折してはいけないのだ。社会や組織に負ける、といういいかたがある。負けたと実感できるのは、最初のうちだけだ。わすれることはできないにしても、正当化のためのいいのがれはいくらでもできる。そのうち、自分のいいわけを信じるようになってくる。
---------鈴木いづみ『鈴木いづみプレミアム・コレクション』より抜粋


鈴木いづみさんの言葉

僕の大好きな作家の鈴木いづみさんの引用をさせていただきました。ずっと以前に亡くなられていますが、鈴木いづみさんのエッセイや小説は20代の頃によく読んでいました。名言が多く、心に刺さる文章を書くことができるのは才能そのものだと感じています。中でもこの一節は今になってよく理解できるようになりました。

そうです。ひとは、たやすく挫折などしてはいけないのだと思います。


言い訳ばかりの人生だった

僕は就職氷河期の真っ只中に就職活動をして、1年目は全敗。厳しい環境の中でも、希望の業界に滑り込む仲間が多くいた中で、どこかで「氷河期」だからしょうがないと自分を甘やかせていました。最近でも「コロナ禍だから」という言い訳で、新規の営業活動を躊躇してしまったり、駆け出しのベンチャー企業としては、必死さに欠けていたかもしれません。

話を戻して、出版社で編集者になろうと思っていた僕ですが、考えが甘く、大手出版社への就職は叶わず、1年の就職浪人を経て卒業後になんとか小さな漫画の出版社に潜り込んだのです。その後、20代で3度の転職を経験しました。


本気で人生と向き合うことの大事さ

当時はなんとかして、自分の夢を叶えたいという思いがありましたが、振り返ると「本気の努力」を怠っていたのかもしれません。

20代の就職氷河期、30代のリーマンショック、そしてコロナショックと僕たちの世代はいつも節目節目で景気後退に巻き込まれてしまっているのかもしれません。


でも、それは向き合うべき現実の一部分であり、自分にとっての「言い訳」になってしまっていました。

夏休みの最終日に宿題をやるように、追い込まれないと頑張れない自分。20代の後半になるにつれ、編集者としての夢や希望はやがて焦りや劣等感に変わりました。


30代も失敗の連続だった

それでも、幸運なことに業界でも最大手クラスの芸能事務所に潜り込むことができ、人に自慢できるような名刺の力を持ったようにも思いました。30代を自分なりにずっと頑張ったつもりではあります。貴重な経験をたくさん積むこともできましたし、犠牲にしたものもあったかもしれません。失敗も繰り返しました。思うようにならない状況に自分を追い込んでしまったりもしました。



陽はまたのぼりくりかえす

社会や組織に負ける。そしてそれをいつか正当化する。

そんな悪循環を断つために、もう一度這い上がるために、僕は勇気を振り絞って起業したのです。

もちろん、起業して今までの1年半ほどは失敗の連続です。ただし、今までと違うのは「失敗の質」です。恥もたくさんかいています。それでも、失敗が次の成功へのきっかけとなるような出来事が増えてきています。


ひとは、たやすく挫折などしてはいけない。

挑戦することをやめなければ、成長をすることをやめなければ、何度でも人生はやり直せるのだと今は確信しています。



読んでいただきありがとうございました!

最後までお読みいただきありがとうございました。

僕は、株式会社パンダビジョンという会社を経営しています。動画制作や代理店業務、自社コンテンツ制作を行っています。ご興味があればぜひHPを覗いてみてください。このストーリーがきっかけで名前だけでも覚えていただけたら、とても嬉しいです。
https://panda-vision.co.jp

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