Published 22 Oct 2024

中国で日本のIP(キャラクター)が人気の理由。 e.g.ちいかわ/おぱんちゅうさぎ/クロミ

中国で日本のIP(キャラクター)が人気の理由。 e.g.ちいかわ/おぱんちゅうさぎ/クロミ

こんにちは。パンダビジョンの佐野です。
中国で日本のIP(キャラクター)が、ここ数年で人気を拡大しています。

IPとは知的財産のことですが、アニメやゲームなどのコンテンツやそれをもとにしたキャラクターを指すことが多いです。


日経新聞が報じた中国でのクロミの人気の理由

「日本発「クロミ」 中国で人気 小悪魔キャラでSNS文化に浸透 検索、「アナ雪」エルサの4倍」(日経新聞)

日本のサンリオはすでに中国に進出して、若者を中心に人気ですが、その中でも「クロミ」は日本以上に人気があるとされています。

その理由として、記事の中で下記のような内容が挙げられています。
(有料記事のため概要をまとめます)
1. 中国のインフルエンサー(KOL)がクロミのスタンプを使った動画を投稿しバズった。
2. 中国の若者(Z世代)は一人っ子政策も影響し、内向的な人が多く、日本の地雷系(闇かわ)文化にもシンパシーを感じている。

この記事では、私・佐野もコメント取材をしていただいております。

「ちいかわ」のヒットで個人クリエイターも活躍の時代へ

最近では「ちいかわ」が中国で大ヒットしています。


中国の若者が日本の「ちいかわ」グッズに長蛇の列 名創優品がコラボ、期間限定店舗にファン殺到(東洋経済)

この記事のように、ポップアップストアでグッズがとてもよく売れているそうです。「ちいかわ」はもともと作者のナガノさんがSNS上にアップして、人気になったIPです。これまで中国で人気のIPは、「ウルトラマン」「ドラえもん」「スラムダンク」など、アニメや特撮など大手エンタメ企業が制作・出版・放送されたコンテンツがもとになっています。

「ちいかわ」の中国でのヒットは、日本の才能ある個人クリエイターへの関心も増える結果となっています。

大手商社も参入し、日本IPを輸出

「おぱんちゅうさぎ」のアジア展開について(伊藤忠商事)
大手総合商社の伊藤忠商事が先日、SNSから生まれた人気キャラクター「おぱんちゅうさぎ」の日韓以外でのライセンスを取得したと発表しました。

「おぱんちゅうさぎ」は可哀想に!さんによる作品です。日本でも若い女性を中心にトップクラスの人気があるIPと言えます。中国でも日本のアニメや漫画に詳しい知人や中国の大手代理店からは「おぱんちゅうさぎ」について聞かれることも多かあったので、中国でも今後人気が出ることが予想されます。

中国のZ世代が求める「癒し」


中国の景気低迷が日本でも報じられていますが、IP関連のビジネスに関してはポップアップやグッズのEC販売などを中心に盛り上がっているとされます。


「商场真的需要二次元吗?」(联商网编辑部)


こちらは中国語の記事になりますので、内容に関しては簡単に下記にまとめます。

新しい消費体験の需要
二次元文化は、特にZ世代や若年層の間で非常に人気があります。彼らは伝統的な買い物だけでなく、エンターテイメントや体験を重視する傾向があります。例えば、ショッピングモールにアニメのキャラクターやテーマパーク的な要素が取り入れられることで、単なる「買い物の場所」ではなく、「体験型のエンターテイメント施設」としての価値が増すのです。
文化的アイデンティティの形成
アニメやゲームのキャラクターを通じて、自分の興味や趣味を共有できる場所があることは、若者にとって大きな魅力です。これにより、ショッピングモールは単なる物理的な空間以上のものとなり、感情的なつながりを提供する場となります。特に一人っ子が多い中国では、孤独感を埋めるために二次元キャラクターが心理的な支えとなることが多いです。
経済的インパクト
統計的に見ても、二次元市場は急速に拡大しており、ショッピングモールがこの成長市場を取り入れることで売上が大幅に増加するケースが多く報告されています。例えば、上海新世界城では二次元関連のイベントやショップの導入により売上が倍増しました。これは、単なるトレンド以上に、ビジネスとしての成功を示しています。
持続可能性と新たな課題
一方で、この二次元トレンドが長期的に続くかどうかは不確定です。市場が飽和したり、他のエンターテイメントが台頭した場合には、需要が減少する可能性もあります。そのため、ショッピングモールは常に新しいコンテンツや体験を提供し続ける必要があるでしょう。
結論として、二次元文化は現時点でショッピングモールに新しい価値を提供しているといえますが、持続的な発展には適切なバランスと戦略が求められるでしょう。

コロナによる外出規制が解かれた後、ショッピングモールなどのオフラインで、趣味が同じ友達と交流することが中国で人気となっています。中国の若者たちが癒しを「ちいかわ」や「クロミ」などのキャラクターに求めていることも注目しておきたいです。

野心と才能のあるクリエイターにとってはチャンス

今後さらに、日本から生まれた新しいIP(キャラクター)が中国で求められています。当社も日本の野心と才能のあるクリエイターを中国に紹介し活動をサポートする事業を準備しています。
事業に興味のある投資家様はぜひお問い合わせください。

会社名:株式会社パンダビジョン
代表取締役:佐野篤
設立日: 2019年6月3日
所在地:東京都渋谷区代々木
お問い合わせ:info@panda-vision.co.jp

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