私たちはいつでも死ぬ可能性がある。そんなこと分かっちゃいるけど、僕は特にそのことに敏感だ。
あんまり一人で過ごしている時にそうは感じない。だが自分と同じペースで歩いてる人が後ろにいるととにかくその気配が怖くなる。多分後ろからナイフで刺されたりとかそういうものを想像しちゃうのだろう。曲がり角を何回曲がっても同じ人が後ろで同じペースで歩き続ける。真実は目的地への道のりが似てるだけ。でも、自分にとっては死へのカウントダウンなのだ。
自分はまた車が走っているのを見るとその中にどんな人が乗っているのか見ちゃうことがよくある。そしてドライバーと目が合うことがある。たまにそのあと自分を通り過ぎた直後に車が止まることがある。そういうときはめちゃくちゃ恐い。走って逃げる。自分の行く道のりが真っ直ぐだったとしたら、不必要に曲がり角を見つけて、撒くことを考える。
このダッシュで息を切らした時、いつも運動不足解消する。