Published 28 Sep 2022

バーチャルライブの「AmazeVR」が、1700万ドルの資金調達を実施

バーチャルライブの「AmazeVR」が、1700万ドルの資金調達を実施

2022年9月27日、ロサンゼルスを拠点とし、バーチャルコンサートプラットフォームを開発する「AmazeVR」は、シリーズBラウンドとして1700万ドルの資金調達を行ったことを発表した。

このラウンドをリードしたのは、Mirae Asset Capitalで、既存の株主からはMirae Asset Capitalの関連会社のMirae Asset Venture InvestmentやCJ Investment、Smilegate Investment、GS Futures and LG Technology Venturesなどが、新規株主としては韓国のエンターテインメント大手のCJ ENMとモバイルゲームメーカーKraftonが参加した。

コロナウィルスによるパンデミック直後は、多くの音楽アーティストがライブイベントをキャンセルしたり、延期したりする必要があったが、現在は徐々にバーチャルコンサートやオンラインライブにシフトしつつある。そのような時代背景をうけ、AmazeVRは、今後バーチャルコンサートがエンターテインメント業界を席巻することに賭けている。

今回のシリーズBの資金調達ラウンドは、7月にAmazeVRがK-POPエージェンシーのSMエンターテインメントとジョイントベンチャーを発表したことを受けて行われ、両社は、韓国で「Studio A」を立ち上げ、没入型VRコンサートを制作する予定である。

また、AmazeVRは、バーチャルコンサートや、主要なVRアプリストアを横断して利用できる音楽メタバースサービスを準備しており、Meta社の次世代VRヘッドセット「Meta Quest Pro」やAppleがリリースすると噂されている独自のVRヘッドセットなどの次世代ヘッドセットと連動する予定とのことである。

CJ ENMの広報担当者は「バーチャルリアリティのエンターテインメント産業は急速に成長しており、音楽とゲームは今後の発展が最も期待できる分野だと考えています」と述べている。AmazeVRの共同CEOであるSteve Lee氏は、以下のように述べる。

「この資金調達により、アーティストやマネジメント組織、レーベル、出版社とのパートナーシップを拡大する予定です。また現在、アメリカのトップアーティストと協業するためのパートナー候補と交渉中です。SMエンターテインメントのアーティストとバーチャルコンサートを制作し、韓国の他のK-POP企業にも拡大する準備を進めています。さらに、Unreal Engineのエンジニアと視覚効果(VFX)アーティストを増員し、今後も技術の向上と最高級のバーチャルコンサートを開発する予定です」