Published 15 Sep 2022

Web3音楽ソフトを開発する「Arpeggi Labs」が、a16zなどから510万ドルの資金調達を実施

Web3音楽ソフトを開発する「Arpeggi Labs」が、a16zなどから510万ドルの資金調達を実施

2022年9月15日、ブロックチェーンを使った音楽制作現場のコラボレーションソフトウェアを開発するWeb3スタートアップであるArpeggi Labsが、Andreessen Horowitzのクリプト投資部門をリード投資家とし、Kygo(エンジェルファンド「Palm Tree Crew」として)、Steve Aoki、3LAU、Wyclef Jean、Disco Fries、Louis Bellなどのアーティストや1confirmation、WndrCo Ventures、the Audius Foundationなどが参加するシードラウンドにて、510万ドルの資金調達を実施したことを発表した。

中でも、Steve Aoki、Wyclef Jean、Disco Fries、Louis Bell、Electric Feel Venturesは投資家としての参加に加え、アドバイザーとしてもArpeggiに参加することになる。Arpeggiはプレスリリースにて以下のようにコメントしている。

「私たちは、このような経験豊かで著名なパートナーに支えられ、ミッションを果たすための挑戦ができることに興奮しています。また、アーティストや他の戦略的投資家を紹介してくれたa16z Cultural Leadership Fundのチームにも感謝しています」

Arpeggi Labsは、ブロックチェーンとオープンソースを取り入れた音楽制作ソフトウェアを構築することで、プロデューサーはさまざまな曲やサウンドをサンプリングしたりリミックスしたりすることができ、プラットフォームは常にクリエイターに適切にクレジットを還元させることができるという世界観の構築を目指している。

この世界観の構築のため、Arpeggiはプロトコルの開発にとどまらず、ブラウザ版DAWを開発しており、これにより、音楽プロデューサーがブロックチェーン上で作られたビートをミックスしながら、制作した音楽をWeb2.0やWeb3の幅広い音楽プラットフォームと統合させることができる。


創業者のEvan Dhillon、Kyle Dhillon、James Pastanの三者は、以下のように語っている。

「この仕組みにより、新しいタイプの『リミックス文化』を音楽業界に浸透させ、TikTokのようにIPの創造的な再利用を可能にし、バイラルヒットに貢献したすべてのクリエイターを引き上げられると確信している。この仕組みは、必ずしもブロックチェーンを本質的に必要としない機能かもしれないが、創業者たちは、ブロックチェーンによってより簡単に実現できる」

同社は、将来的にこのプラットフォームのトークンを発行するかどうかについては言及していないが、主に、web3の精神にまだ賛同していないものの、業界がオープンソースを倍増させるというアイデアには共感しているような音楽関係者を引き込むことに焦点を置いていると述べている。