2023年8月16日(水)、心の健康を支えるデジタル・メンタル・プラットフォーム「Awarefy」を開発する株式会社Awarefy(以下、Awarefy)は、既存投資家ならびに新規投資家を引受先とした第三者割当増資により、プレシリーズAラウンドで約2.2億円の資金調達を実施したことを発表した。同社は、今回調達した資金を、AIを活用した新規機能開発と法人向けサービスの開始、及び不眠症向け治療用アプリの臨床研究の推進等に充てる予定だという。
**「Awarefy」**は、「ストレスに負けないスキルが身につく」をコンセプトとしたスマホアプリだ。さまざまな分野で実績とエビデンスが積み重ねられている認知行動療法をベースとした実践型プログラムやツールをアプリ内に多数搭載しており、大学と共同でプログラムの効果検証も行っている。
また、医療機関や公共の相談窓口への連携も行っており、セルフケアのみに閉じず、心の健康を総合的に支えるデジタル・メンタル・プラットフォームとしてメンタルヘルスアプリの決定版となることを目指しているという。2022年12月に発表されたGooglePlayベストオブ2022では「隠れた名作部門」にて大賞を受賞、DL数は35万人を突破し、確かな評価も得ている。
同社は、今回の資金調達の背景を以下のように語る。
「心の問題は年々大きな社会問題となっています。精神疾患の患者数は増え続けており、2020年時点で500万人に達しました。
一方で、病院やカウンセリングを利用することに対する心理的なハードルは依然として高く、多くの人が心に不調を抱えたまま、解決策なく過ごしてしまっています。厚生労働省の調査によれば、うつ病にかかっている人の75%は病状で悩んでいても病気であると気づかなかったり、医療機関を受診しづらかったりして、医療を受けていないことがわかっています(※4)。このような状況においては、いかに解決策を身近なものとするかが大切です。
Awarefyはアプリをダウンロードするだけで、誰もがいつでもメンタルケアのサービスを利用できることを目指してサービスをアップデートしてまいりました。直近ではAwarefy AI構想を発表し、24時間365日ユーザーに寄り添ってサポートできるAIの活用も積極的に進めています。さらには、セルフケアのみでは解決しきれない問題を抱えた方に対して、メンタルクリニックへの接続や公共の相談窓口の案内も行っております」