Published 28 Sep 2022

アメリカの「Cloudflare」が、12.5億ドルのスタートアップ支援プログラムを発表

アメリカの「Cloudflare」が、12.5億ドルのスタートアップ支援プログラムを発表

2022年9月27日、サンフランシスコを拠点として、サイバーセキュリティやCDNなどのクラウドコンピューティングサービスを提供する「Cloudflare」が大手ベンチャーキャピタル投資家と共同でスタートアップ向けの新たな資金提供プログラム「Workers Launchpad Funding Program」を発表した。

このプログラムでは、Cloudflareのプロダクトである「Cloudflare Workers」上でアプリケーションを構築するスタートアップ企業に最大12億5000万ドルの資金を提供する予定である。Cloudflare Workersは、開発者がインフラを設定・維持することなくアプリを構築・拡張できる、拡張性の高いサーバーレスコンピューティングプラットフォームである。

プログラムに応募したスタートアップは、パートナーVCからの出資の可能性、Cloudflare Workers、Cloudflare for Teams、Cloudflare Stream、および追加のコアセキュリティとパフォーマンスの提供を含むCloudflare Startup Enterprise Planおよび限定イベントの提供を受けることができるようだ。また、Cloudflareは本プログラムに関して、投資に関する意思決定を行わず、すべてパートナーVCによる意思決定をもって投資が実行されるとのことである。今回Cloudflareがパートナーを組むベンチャーキャピタルは以下の26社だ。

Altimeter Capital、Altos Ventures、Amplify Partners、Bain Capital Ventures、Bessemer Venture Partners、boldstart ventures、Cowboy Ventures、Decibel、Emergence Capital、FirstMark、Greylock Partners、IVP、Lightspeed、Mericec、New Enterprise Associates (NEA), Norwest Venture Partners, Pear、Root Ventures, Scale Venture Partners, Signal Peak, Silverton Partners, StepStone Group、Threshold Ventures, U.S. Venture Partners、Venrock、Vertex Ventures US。

Cloudflare Workersを利用してアプリケーションを構築している民間企業であれば、世界中の誰でもこのプログラムに応募することが可能だ。以上の参加するベンチャーキャピタルに選ばれた場合、スタートアップはこれらのVCを通してCloudflareからの資金を受け取ることができるほか、Cloudflareによるメンターシップやサポートを受けることができる。

Cloudflareの共同創業者兼CEOのMatthew Princeは、以下のように述べている。

「ベンチャーキャピタルが対象となるスタートアップに求めるものは『大規模なスケールの可能性』です。Cloudflare Workersは本格的なスケールを自動的にサポートするように作られたプラットフォームです。私たちは技術を提供することができますが、Workers Launchpad Funding Programを通して、大手ベンチャーキャピタルと提携し、Cloudflare Workersを基盤とする優れたスタートアップがスケーリングする際に、10億ドル以上の資金を投資できる可能性があることをとても嬉しく思っています」

このプログラムに関する詳細は、以下のリンクから確認可能である。