Published 14 Sep 2022

日本を代表する独立系VC「Coral Capital」が、アクセラレーターを開始

日本を代表する独立系VC「Coral Capital」が、アクセラレーターを開始

2022年9月14日(水)、日本を代表する独立系VCの株式会社Coral Capital(以下、Coral Capital)は、新たにスタートアップ・アクセラレーター「Coral Reef」を開始することを発表した。

Coral Capitalは、約300億円を運用するベンチャーキャピタルだ。設立前後からシリーズA・Bラウンドまで初回3000万円〜5億円、追加では最大20億円までを投資しており、投資先に対しては採用・資金調達・広報・コミュニティーを中心にハンズイフで支援している。同社は2016年2月より投資を開始し、これまでに核融合やロボティクス、バイオといったディープテックから、SaaSやFintech、化粧品ECまで、B向けやC向けなどにこだわらず多様な領域のスタートアップ約100社に投資している。7社目に投資したSmartHRは2021年6月に約156億円を調達してユニコーン企業となった。

Coral Capitalはまた、標準化された投資テンプレートの「J-KISS」の公開、国内初のSPV(Special Purpose Vehicle)を使った資金調達スキームの実現、スタートアップ向けの新型コロナワクチン合同職域接種の実施など、日本のスタートアップエコシステムの発展に寄与する活動を続けている。

Coral Capitalは、2022年9月14日(水)、新たにスタートアップ・アクセラレーター「Coral Reef」を開始することを発表した。「Coral Reef」は、従来のオープンイノベーションを主眼とした資金調達前のチームメンバーへの支援とは異なり、Coral Capitalから資金調達済みの有望スタートアップの成長を加速する包括的プログラムで、Demo Dayを含む6カ月間に渡る資金調達支援プログラムの実施やコワーキングオフィス開放、採用支援を含む、複数のプログラムから構成されている。


Coral CapitalでCEOを務めるJames Rineyによると、同社はつまるところ、日本版のY Combinatorを目指しているという。同社は、「Coral Reef」の立ち上げの狙いを以下のように語る。

「過去10年で多くのアクセラレーターが立ち上がる一方で、その多くは大企業や自治体、大学によるオープンイノベーション文脈における支援が多く、対象企業もシード資金調達前のスタートアップが中心でした。
一方、今回Coral Capitalが立ち上げるアクセラレーターは、シード資金調達済みの有望スタートアップ企業が、シリーズAなど、より大きな資金調達による成長を目指し、それを加速するための一連のプログラムを入り口とし、その後に約100社からなる既存投資先コミュニティーへと入っていくことで相互互助を目指すものです。アクセラレーター発祥の地である米国のY Combinatorのようにエクイティー投資を入り口とし、コミュニティーが切磋琢磨しつつ、ベンチャーキャピタリストや先輩起業家が支援する形の本格的アクセラレーターは、ジャンル特化型VCなどを一部を除くと、日本国内では、これまでほとんど例がありません。
Coral Reefを構成するプログラムの軸の1つが、6カ月間のシード期スタートアップ向けの資金調達支援プログラムと、その一環として行われるピッチイベントのDemo Dayです。シード調達後、ほぼ同時期に創業・調達した起業家同士が同じバッチ参加者(batch)として、同級生、もしくは同期のように6カ月間のプログラムに参加してDemo Dayを迎えます。
従来型アクセラレーターと異なるのは、6カ月間という期限のある資金調達支援プログラムはCoral Reefという全体の一部であることです。このプログラムを入り口としてDemo Day終了後やシリーズAの資金調達後にも、Coral Reefのコミュニティーメンバーとして、採用支援、勉強会、コミュニティー活動など各種プログラムへの参加・利用が可能です」


Coral Capitalの会社概要はこちら
https://protocol.ooo/companies/coralcapital