2022年10月12日(水)、シリコンバレーと東京に拠点をおくベンチャーキャピタルのDNX Ventures(以下、DNX)は、日本特化の複数ファンドを約260億円で一次組成したことを発表した。
DNXは、2011年よりシリコンバレーと東京に拠点を構え、日米市場を中心にB2Bスタートアップへの投資を行っているベンチャーキャピタルファンドだ。これまでに4つのメインファンドに加えアネックス・シードと合計8つのファンド、累計約850億円を運用し、日米を中心に160社以上のスタートアップ企業へ投資を実行、18社をエグジットに導いてきた。B2Bスタートアップのうち、主な投資領域はクラウドSaaS、フィンテック、ディープテック、サスティナビリティ等の領域へ、いずれもアーリーステージで投資している。
DNXはこの度、同社を無限責任組合員とする「4号日本ファンド」および、フォローオン投資を目的とする「3号日本アネックスファンド」の一次組成と、先般発表済のシードスタートアップ投資を対象とする「シードファンド」の組成を目標額の30億円にて完了し、運用を開始したことを発表した。同社が注力するアーリーステージ投資を主軸に置きながらも、シードからレイターまでスタートアップに継続して伴走できる体制をさらに強化した。これらのファンドはいずれも「3号ファンド」までと異なり、投資先に米国企業を含まず、日本のスタートアップ(一部アジア地域を含む)への投資に特化したファンドとなるという。
すでに同「4号日本ファンド」「3号日本アネックスファンド」からは一部スタートアップへの投資を実行しているほか、昨年弊社が組成し運用しているシードスタートアップ投資を対象とする「シードファンド」投資先を含めた複数の投資パイプラインより、順次新規投資を実行する予定だ。今後も、「シードファンド」の一部投資先への追加投資と、新規アーリーステージのスタートアップ投資を主軸に、B2B領域の国内スタートアップへ投資していく。投資領域については、これまでの日本を代表するSaaSスタートアップへの投資実績・経験を活かし、SaaSを中心とするB2B領域のスタートアップへ投資を行っていくという。
同社の実行済投資先は、airdoor、DIGGLE、Hiway、immedio、レアラ、Levetty、メディカルフォース、moja、Resilire、Revie、ROMS 、トレモロ、ワークサイド、ヤモリ、RESTAR、ROMS、シンプルフォーム、アンドパッド、MagicMoment、UPSIDERなどがある。
DNXは引き続き出資者の募集を行い、「シードファンド」と今回の「4号日本ファンド」「3号日本アネックスファンド」を合わせ、累計400億円規模を目指している。
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