Published 30 Aug 2021

投資家とは

投資家とは

投資する主体には、主にVC・エンジェル投資家・事業会社の3種類があります。


①VC(ベンチャーキャピタル)とは

VC(ベンチャーキャピタル)とは、将来成長が見込める未上場企業に投資を行う組織のことです。中でも、事業会社によって運営されるVCは、CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)と呼ばれます。VCは投資を専門にし、業界のネットワークと投資実績を重要視しているため、その多くが明確な投資方針や投資基準を持ち、適切な経営支援を行っています。またVCには、GP(ジェネラルパートナー)とLP(リミテッドパートナー)と呼ばれる主体が関わっています。


GP(ジェネラルパートナー)

VCの運営・管理の責任を負う主体をGP(ジェネラルパートナー)と言います。GPは有望な投資先を探し、投資を実行する対価として管理報酬やキャピタルゲインが発生した際の成功報酬を受け取ることができます。


LP(リミテッドパートナー)

VCに資金を提供する出資者や投資家等の主体をLP(リミテッドパートナー)と言います。LPは、VCの運用益が出資額に応じて分配されることで、配当を受け取ることができます。


②エンジェル投資家とは

スタートアップ企業に資金援助を行う個人投資家をエンジェル投資家と言います。日本にはエンジェル投資家の明確な基準が存在しないため、各々によって投資目的や投資方法は異なります。多くのエンジェル投資家は、「起業家を支援したい」「キャピタルゲインを得たい」といった投資家としての正当な理由から投資を行っています。しかし、その一方で、反社会勢力との繋がりがあったり、給与や不当な持ち株比率を要求したりする悪徳エンジェルも存在するため、エンジェル投資を受ける際には細心の注意を払う必要があります。


③事業会社とは

自社でビジネスを行っている企業を事業会社と言います。事業会社は一般的に投資を専門にしていませんが、自社事業とのシナジー効果を期待してスタートアップに投資を行います。 そのため、事業会社からの資金調達を行う際は、協業をすることでビジネスにプラスの効果が働くかどうかに焦点を当てることが重要です。