Published 07 Oct 2022

韓国のフィンテック「Korea Credit Data」が、2470万ドルの資金調達を実施

韓国のフィンテック「Korea Credit Data」が、2470万ドルの資金調達を実施

2022年10月7日、韓国ソウルを拠点とするフィンテックスタートアップKorea Credit Data(KCD)が、シリーズDエクステンションラウンドで2470万ドルの資金調達を実施したことを発表した。KCDは、今回のラウンドのバリュエーションは1.1兆ウォン(7.76億ドル)であり、韓国のユニコーンバリュエーションの定義である1兆ウォンを超えたため、ユニコーンとなった。

これまで、KB国民銀行、新韓カード、サムスン火災海上、カカオ、シンガポールの政府系ファンドであるテマセクのベンチャー専門ファンドであるPavilion Capital、K-ユニコーンインベストメントなどから資金調達をしていたが、今回のラウンドには、Nasdaqに上場しているフィンテック企業Fiservや、LGグループの大手電気通信事業者のLG Uplusが参加した。

KCDは、韓国の中小企業に対してデジタル金融サービスへのアクセスを提供することで、中小企業を支援することを目指している。2017年には、中小企業の経営者や自営業者がキャッシュフロー、支出、売上、クレジットカード決済を管理できるように設計された会計アプリ「Cash Note」を発表していた。同社によると、Cash Noteは現在120万以上の企業にサービスを提供しているとのことである。また、資金繰りに苦労していることが多い信用力の低い中小企業経営者に対し、中小企業に特化した融資サービスを提供している。

KCDは、POSサービスを提供するImUや、中小企業向け政府補助金アラートサービスのPersonaなど、韓国のスタートアップ企業を買収している。同社は、今回調達した資金でチームを拡大するだけでなく、こういった買収を続けていく予定だ。