Published 31 Oct 2022

ロンドン発の没入型VR学習プラットフォーム「Pixaera」が、570万ドルの資金調達を実施

ロンドン発の没入型VR学習プラットフォーム「Pixaera」が、570万ドルの資金調達を実施

2022年、10月26日、ロンドンを拠点とし、没入型ゲームをベースとした学習プラットフォームを開発するPixaeraが合計570万ドルの資金調達を実施したことを発表した。

この資金調達は、120万ドルのプレシードラウンドと、450万ドルのシードラウンドの2つのラウンドによって構成されており、後者のラウンドは、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)のアーリーステージVCであるLocalGlobeがリードした。また、EスポーツプラットフォームFACEITの創業者やERM、York IEなども参加した。

Pixaeraは、没入型の学習が従来の学習方法よりも効果的だという考えに基づき、VRなどの技術を利用した没入型の学習・研修プログラムを提供している。

現在は主に建設業界などにおける高所トレーニングや閉鎖空間トレーニング、安全訓練などの社員研修がプログラムとして公開されているが、リーダーシップ、メンタルヘルス、その他技術的なトピックなど顧客の要望に応じた拡張性の高い学習プログラムの受託開発なども行っている。

今回の調達した資金は、Pixaeraのゲームおよびソフトウェア開発者チームの拡大、さらなるプロダクト開発に使用される予定とのことだ。

創業者兼CEOのMousa Yassin氏は、以下のように述べている。

「私たちは現在、転換期を迎えています。ビデオコンテンツは、インタラクティブな3Dの世界にシェアを奪われつつあります。若い世代はオンラインで育ち、教室で学ぶのと同じようにゲームに慣れ親しんでおり、どちらを好むかは明らかでしょう。私たちは、ゲームの楽しさと吸収力を再現することで、あらゆる分野・業種のプロフェッショナルが学び、互いにつながる方法を変えることができ、生産性やビジネスの成功に大きな影響を与えることができると考えています。」

リード投資家であるLocalGlobeのパートナーZiv Reichert氏は、以下のように述べている。

「私たちは、『遊び』を通して学ぶことは、従来の教育フォーマットで学ぶよりもはるかに効果的だと信じています。遊ぶということは、実際に何かするということであり、体験するということです。没入感は、長期記憶を生み出し、教育的な文脈では知識の定着に直結し、ビデオやテキストベースの学習をはるかに凌ぐ定着力を発揮します。また、ゲームを通じた学習は非常に楽しいものであり、これは過小評価できません。現在、社会人になるゲーマーの世代は、「遊び」に没頭して育ってきており、このような方法で学習することを選択することは間違いありません。」