Published 12 Oct 2022

住友商事が、日本のスタートアップに投資する「住商ベンチャー・パートナーズ」を新設

住友商事が、日本のスタートアップに投資する「住商ベンチャー・パートナーズ」を新設

2022年10月12日(水)、住友商事株式会社(以下、住友商事)が、国内のスタートアップに対して投資を行うコーポレートベンチャーキャピタルとして住商ベンチャー・パートナーズ株式会社(以下、住商ベンチャー・パートナーズ)を2022年4月に設立したことを発表した。

住友商事は、1998年に米国・シリコンバレー、その後、中国・香港、イスラエル・テルアビブ、英国・ロンドンにCVCを立ち上げ、グローバルで累計300社以上のスタートアップに投資してきた。2022年、日本・東京にも住商ベンチャー・パートナーズを立ち上げ、グローバルの知見・ノウハウを活用しながら日本のスタートアップ投資を進めていくという。

住商ベンチャー・パートナーズは、キャピタルゲインと事業シナジーの二兎を追う投資戦略を掲げている。まずはVCの目線で、今後企業価値が急成長すると見込まれるスタートアップを発掘・調査し、加えて、住友商事グループとして短期的又は中長期的に協業可能性が見込める先に投資を行うことで、日本のスタートアップのディスラプティブな成長に貢献していくという。また、グローバルでのCVCの経験を通して、リーンな意思決定プロセスを確立しており、スタートアップの経営スピードに合わせた柔軟な投資検討・事業支援を実現する予定だ。

住商ベンチャー・パートナーズは、次世代エネルギー、社会インフラ、リテイル・コンシューマー、ヘルスケア、農業など、住友商事の中期経営計画「SHIFT2023」で掲げる次世代成長戦略テーマを重点投資分野としており、投資ステージは主にシリーズA以降が対象で、ミドルステージを中心に投資検討するという。同社は、投資先に提供するため、住友商事のアセット・リソースを活用した既存事業の拡販から海外展開まで支援、住友商事の事業プラットフォームを活用した将来の主力事業となる新規事業の共創などを行うという。

同社は、この度のCVC設立の発表と同時に、次世代型提携クレジットカードサービス「Nudge」を提供するナッジ株式会社に出資したことを発表した。「Nudge」は、ファンコミュニティを持つアーティスト・クリエイター・スポーツチーム等(提携先)が誰でも、クレジットカードを発行できるサービスだ。同社は、利用者と提携先の双方に新たな金融体験を提供し、将来は日本におけるチャレンジャーバンクを目指している。住商ベンチャー・パートナーズは、今回の出資を機に、住友商事グループのリテイル事業や、検討中のサステナビリティシティでの提携カードの導入やデータ活用でサポートしていくという。


住商ベンチャー・パートナーズの会社概要はこちら
https://protocol.ooo/companies/sumisho-vp