Published 06 Oct 2022

医師とエンジニアが創業した「Ubie」が、62.6億円の資金調達を実施

医師とエンジニアが創業した「Ubie」が、62.6億円の資金調達を実施

2022年10月6日(木)、ヘルステックスタートアップのUbie株式会社(以下、Ubie)は、総額62.6億円にてシリーズCラウンドをクローズしたことを発表した。

Ubieは、「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」をミッションに掲げ、医師の阿部吉倫氏とエンジニアの久保恒太氏が2017年5月に創業したヘルステックスタートアップだ。AIをコア技術とし、症状から適切な医療へと案内する「ユビー」と、医療現場の業務効率化を図る「ユビーAI問診」等を開発・提供し、誰もが自分にあった医療にアクセスできる社会づくりを進めている。また、医療先進国日本で培った技術を世界に展開すべく、2020年には海外拠点も設立している。

同社は、2022年10月6日(木)、7月に実施した35億円の資金調達に続き、27.6億円の追加調達を実施し、総額62.6億円にてシリーズCラウンドをクローズしたことを発表した。この度の追加調達は、総合メディカル株式会社、AAIC Investment Pte. Ltd.、日本インパクト投資2号投資事業有限責任組合、楽天キャピタルを引受先とした第三者割当増資ならびに、株式会社商工組合中央金庫、株式会社日本政策金融公庫、株式会社みずほ銀行の融資によるものだ。これにより、同社の創業からの累計資本調達額は107.2億円となった。


Ubieは今後、かねてより注力してきた生活者・患者と医療機関の連携のみならず、製薬企業との連携も強化する。当社の医療プラットフォーム上で3者をつなぎ、製薬企業が持つ疾患・医薬品についての情報や科学的知見を、生活者・患者と医療機関にとって必要なタイミングで届く仕組みを提供し、それぞれの課題を解消する、これまでにない医療体験の創造を目指していくという。

また、同社は、経営体制及びガバナンス強化を目的に、ブラックストーン・グループ・ジャパン株式会社で代表取締役会長を務める重富隆介氏が社外取締役、公認会計士の吉川和美氏が常勤監査役に就任した。重富氏は、東京大学法学部、日本興業銀行、モルガン・スタンレーを経て、テレコム・メディア・テクノロジーグループの日本統括責任者等を務め、約22年間にわたり様々な大型ファイナンス・M&Aの遂行を支援した後、2021年ブラックストーン・グループに参画し、代表取締役会長として日本における投資及び資金調達活動に従事している。重富氏は社外取締役就任にあたって以下のようの語る。

「日本が持つ高い医療技術は、世界に誇るべき資産です。テクノロジーでこれまでにない医療体験の創造を目指すUbieは、日本発の企業として世界の健康寿命の延伸を担う存在になると考えています。これまで培ってきた国際金融・コーポレートファイナンスの知見を活用し、Ubieの企業理念実現に貢献して参る所存です」


Ubieの会社概要はこちら
https://protocol.ooo/companies/ubie