Published 28 Jun 2021

【Emerging Companies:ロボット業界】資金調達額から見る世界の注目スタートアップ10社

【Emerging Companies:ロボット業界】資金調達額から見る世界の注目スタートアップ10社

Emerging Companiesでは、各業界のキープレイヤーになっている、10年以内に誕生したスタートアップに焦点を当て、資金調達額の大きい順に紹介していきます。 今回の記事では「ロボット」業界のスタートアップ10社を取り上げていきます。

出所:PitchBook ”Robotics and Drones”業界に分類される設立2012年以降の企業を対象にデータを一部抽出 (20216月28日時点)


1. Ubtech


中国の深センを拠点にヒューマノイド(人型)ロボットの開発を行う家庭用ロボット開発会社


累計資金調達額:$1.27B



国:中国


設立年:2012年


事業概要:

Ubtechは、ヒューマノイド(人型)ロボットを消費者の日常生活に統合させるために設立された家庭用ロボットの開発会社です。同社のロボットは、主に娯楽や教育支援を目的として開発されており、有名映画キャラクターとのコラボや中国紅白歌合戦での豪華な演出などを通じて、人々にロボットと人間の豊かな相互コミュニケーションの可能性を届けています。


主要投資家:Tencent Holdings, Qiming Venture Partners


ウェブサイト:http://www.ubtrobot.com/




2. Roborock


シャオミとの提携で世界での事業拡大を行う次世代ロボット掃除機の開発会社


累計資金調達額:$679M





国:中国


設立年:2014年


事業概要:

Roborockは、人々が日常生活でハイテクの恩恵を享受できる世界の実現を目指して家庭での掃除を楽にする革新的なロボット掃除機の開発を行う会社です。世界屈指のスマホメーカーであるシャオミ(Xiaomi)との提携によって、中国/台湾/日本を中心に事業を拡大し、家庭の掃除を楽にするオールマイティーな掃除機の提供を行っています。


主要投資家:Xiaomi Technology, Shunwei Capital


ウェブサイト:http://www.roborock.com/




3. Geek+


次世代ロボティクス技術の活用で新たな物流システムを構築する自動棚搬送ロボットの開発会社


累計資金調達額:$531M




国:中国


設立年:2015年


事業概要:

Geek+は、ロジスティクスと倉庫の自動化を改善するために設計された自動棚搬送ロボットの開発会社です。同社は、柔軟性とインテリジェンスを備えた物流の自動化ソリューションの実現するために、高度なロボット工学と人工知能技術を駆使して、高性能な自動棚搬送ロボットと徹底したアフターサービスの品質管理システムが備わった信頼性の高いワンストップ物流サービスを提供しています。


主要投資家:Xinyi Logistics, Volcanics Venture


ウェブサイト:http://www.geekplus.com.cn/




4. Berkshire Grey


マサチューセッツ州を拠点とする小売業向け物流自動化システムの開発会社


累計資金調達額:$492M




国:アメリカ


設立年:2013年


事業概要:

Berkshire Greyは、マサチューセッツ州を拠点に小売業向けの物流自動化システム開発を行う会社です。同社のシステムでは、ピッキング/グリッピング/画像センシングなどのロボット技術を活用し、物流業界でこれまで機械化が行われてこなかった作業を自動化できるロボットシステムを導入することで、物流の完全自動化に近いグランドアップ・ソリューションを提供しています。


主要投資家:Softbank Vision Fund, Revolution Acceleration Acquisition (SPAC)


ウェブサイト:http://www.berkshiregrey.com/




5. CloudMinds


様々な企業との連携で人型/警備/清掃ロボットの開発を行うロボット/AI開発会社


累計資金調達額:$470M


国:中国


設立年:2015年


事業概要:

CloudMindsは、中国を拠点に新たなAI開発やクラウドロボットプラットフォームの運営を行う会社です。同社は、ソフトバンクと連携してブロックチェーンベースのモバイル認識ソリューション開発を行ったり、米国の大手薬局と連携して医療機関向けに強力なクラウドベースのAIソリューションの開発を行ったりするなど様々な業界でロボティクス関連のソリューションを提供しています。


主要投資家:Softbank Vision Fund, 清華大学


ウェブサイト:http://www.en.cloudminds.com/




6. Segway-Ninebot


中国を拠点にした先進的な技術とデザインを備えた次世代モビリティの開発会社


累計資金調達額:$437M





国:中国


設立年:2012年


事業概要:

Segway-Ninebotは、移動手段をよりスマートでスタイリッシュにすることを目指す次世代モビリティの研究開発/設計/製造/販売を行う会社です。同社は電動キックボードを中心に先進的な技術とデザインを持ち合わせた多種多様なモビリティーラインナップを展開することで、利用者の日々の移動体験に変化を起こしています。


主要投資家:Northern Light Venture Capital, Sequoia Capital China


ウェブサイト:http://www.ninebot.com/



7. Bright Machines


サンフランシスコを拠点にした製造業向け自動化ソリューションの提供会社


累計資金調達額:$434M



国:アメリカ


設立年:2018年


事業概要:

Bright Machinesは、製造業を変革するためにソフトウェアファーストのアプローチを活用する製造業務の自動化ソリューションを提供する会社です。同社は、人工知能/機械学習/生産データを活用して、センシング/コンピュータービジョン技術を搭載したロボットを開発することで、企業が低コストで製造プロセスを効率化することを可能にしています。


主要投資家:SoftBank Group, BMW i Ventures


ウェブサイト:http://www.brightmachines.com/




8. CMR Surgical


イギリスを拠点に手術支援を行う医療向け外科手術ロボットの開発会社


累計資金調達額:$408M




国:イギリス


設立年:2014年


事業概要:

CMR Surgicalは、患者/外科医/外科チームのニーズを満たすために設計された高品質の外科治療を提供する次世代の外科ロボット「Versius」の開発を行う会社です。同社のシステムでは、ロボットが行える手術プロセスの範囲を大幅に拡大し、外科医が手術中にフィードバックと共に3D高解像度画像にアクセスできるようにすることで、患者への負担を最小化する低侵襲外科手術を手頃な価格で行うことを可能にしています。


主要投資家:Cambridge Innovation Capital, ABB Technology Ventures


ウェブサイト:http://www.cmrsurgical.com/




9. Skydio


カリフォルニア州を拠点とするコンピュータービジョン搭載の自立飛行型ドローン開発会社


累計資金調達額:$339M





国:アメリカ


設立年:2014年


事業概要:

Skydioは、カリフォルニア州を拠点にコンピュータービジョン搭載の自立飛行型ドローンを開発する会社です。同社は、AIによる自律飛行技術/障害物回避技術を搭載したドローンの開発/販売を行い、従来は飛行が難しかった場所における安全な飛行を可能にすることで、様々な産業でドローン活用による作業の自動化/効率化ソリューションを提供しています。


主要投資家:Andreessen Horowitz, Accel


ウェブサイト:http://www.skydio.com/




10. Locus


物流業界の働き手不足を解決するアメリカの倉庫自動化ソリューション開発会社


累計資金調達額:$262M




国:アメリカ


設立年:2014年


事業概要:

Locusは、企業の倉庫管理/eコマース操作を効率化/自動化することを目的とした倉庫自動化ロボットの開発会社です。同社のロボットは、倉庫の労働者と連携して動作し、従来のピッキングシステムに比べて少ない労力でピースハンドリングの生産性を劇的に向上させることで、企業が倉庫やECにおける効率的なフルフィルメント操作を実現できると同時に、人件費と変動する注文量の双方を管理することを可能にしています。


主要投資家:Scale Venture Partners, Tiger Global Management


ウェブサイト:http://www.locusrobotics.com/