こんにちは。お久しぶりです。なんとか生きております。
久しぶりのnoteですが、また気楽に気が向いたときに書いていきます。
僕はタイトルの通り、お笑いで有名な吉本興業という会社で11年半社員として働いておりました。
2019年6月に一念発起して株式会社パンダビジョンを創業しています。
創業した頃の話(2019年)
会社を創業してから早いもので4期目の後半に差し掛かっています。当初は一人で生活するぐらいのお金を稼げたらいいかなぐらいに思っていました。
企業様の動画制作やタレントさんやインフルエンサーさんのキャスティング、PRのお手伝いなど、吉本興業で経験した業務の延長線上の仕事です。
創業してから半年ほどは仕事らしい仕事はなく、過去のお取引先や新規の営業をコツコツ見よう見まねでやっておりました。少しずつですが、引き合いも増え始めた頃にCOVID-19の世界的な感染拡大が起こりました。2020年の2月〜3月ごろです。早いものであれから3年も経ちます。
お問い合わせいただいたり、具体的なご依頼があったイベントや動画制作などの案件の多くはキャンセルもしくは延期という状況になってしまいました。
コロナ禍の影響で新規ビジネスに挑戦
このままではクライアントワークをメインとした事業は立ち行かなくなるというおそれと、なんのために起業したのかと不安でいっぱいでした。コロナ禍もいつまで続くかその時は分かりませんでした。
どうせうまくいかないのなら、自分が本当にやりたいことに挑戦したいという思いも膨らんでいきました。仕事も少なく暇だったのです。
当時、漫画動画というジャンルのYouTubeコンテンツが人気を集め始めました。低予算でも工夫次第で人気を集めることができます。コロナ禍で自宅時間が増えていたことも背景にあります。
「東京ゲーム少女」の誕生
その時考えたのが、「eスポーツ」「女子高生」をテーマにしたオリジナルコンテンツです。eスポーツは新しい「スポーツ」として世界的に注目を集めていました。中国では「JK」というキーワードが一人歩きし、日本の女子高生の制服をファッションとして楽しむ文化が流行しています。
「東京ゲーム少女」というコンテンツを企画し、YouTubeで現在配信しています。一旦制作はストップしていますが、クラウドファンディングによってよりパワーアップして再開を予定しています。
クラファンサイトはこちらです。
https://bridg-e.jp/projects/tokyogaminggirlscfpj
当時、YouTubeの制作費を負担するほどお金はありませんでした。いくつかの補助金・助成金を探していたときに「JAPANブランド育成支援等事業費補助金」という補助金を見つけました。
海外に進出する中小企業を応援する補助金です。日本の強みである漫画やアニメコンテンツでも応募できるのではないかと思い、応募してみました。2020年に二度チャンスがあり、一度目は不採択でしたが、二度目で採択の通知をいただきました。
漫画編集者の経験が今に繋がった
元々僕は新卒で小さな漫画の出版社で漫画編集者として働いておりました。吉本興業に入社したきっかけも「コミックヨシモト」という漫画雑誌の創刊の際に中途採用の試験を受けたことがきっかけです。
吉本興業でテレビや映画、デジタルコンテンツなどの担当をしつつも、もう一度漫画の仕事をやってみたいという思いもありました。また、吉本興業をやめたからにはよしもとでできないこと、もっと大きなチャレンジをしたいという野望もこっそり持っていました。
漫画やアニメは日本が誇れる産業の一つです。特に中国は漫画やアニメ、ゲームのいわゆるACG(アニメ・コミック・ゲーム)の市場が急成長しています。日本的なアニメ文化も浸透しており、目指すなら中国だと思っていました。
吉本興業の大阪本社に転勤になった際、住んでいた商店街にたくさんの中国人のインバウンド観光客が来ていて、驚いた経験もあります。
海外事業は未体験だった
とはいえ、海外を目指すノウハウも、海外事業に携わった経験もありません。補助金は採択されましたが、どうすれば良いか途方に暮れました。
ネットで検索したところ、JETROという団体があることを知り、オンラインセミナーに参加したり、担当の方に相談するなどして、中国ACG市場についてより具体的に知ることができたのです。
今も、JETROの方とはさまざまな形でサポートいただいていると感じています。ハンズオン支援や海外向けの各種アクセラレーションプログラム、海外のバイヤーとのオンライン商談会やコンテンツミーティングにも多数参加してきました。
とはいえ、具体的に中国にコンテンツを配信するビジネスは簡単ではありません。中国の法規制で外国の法人に動画配信することへの規制がありますし、中国のパートナーとの共同制作で動画コンテンツを作ったとしても、あまたあるアニメコンテンツ、漫画コンテンツの中でヒットを出すことは素人がゴルフでホールインワンを出すぐらい難しいことでした。
ロリィタファッションとの出会い
2022年になっても、試行錯誤を続けました。なんとか活路を見出そうと、海外アクセラレーションプログラムに3つ参加しました。その一つのアクセラプログラムでメンターを務めていただいた中国人のベンチャーキャピタリストの方から紹介されたのが、ロリィタファッションを中国で運営するスタートアップでした。
ロリィタファッションは日本の漫画やアニメの影響で中国で爆発的に流行しています。ロリィタ服を着る人の多くは日本文化(特に2次元)が好きなことも特徴といえます。つまり、ロリィタファッション愛好家である中国のZ世代の女子たちに向けたIP(漫画やアニメなど知的財産)を作れば良いのではないか。ニッチな市場だが成長力のある市場をターゲットにしようと思いました。
2023年にブランドをリリース!
2022年の秋より、武漢にあるファッションスタートアップと提携いついて具体的に協議を続けました。中国企業との協業については、周りからたくさんのご心配もいただきました。文化、商習慣、言語の壁…。
しかし、実感としてはあまり壁やハードルのようなものは感じておりません。言語はチャットで互いがAI翻訳しながら問題なくコミュニケーションが取れていますし、何より中国のビジネスの特徴である、スピード感とまずやってみよう!というスタイルがとても好きです。

そろそろ、僕たちのブランドについて情報解禁したいと思っています。たくさんの人に愛してもらえるような可愛いブランド、個性的で質の高いブランドを作ります。そして、ブランドの世界観やストーリー性を体現するようなIP(キャラクター)を創造する予定です。乞うご期待です。
まとめ
起業してから、何度も小さなピボット(事業の取りやめ)を繰り返してきました。ライブ配信やカジュアルゲーム事業などなど、流行に飛びついたものの、事業化する前に資金不足や人的キャパの問題などで取りやめたものが数多くあります。その意味では、期待していただいたり、応援いただいた方に申し訳ない気もしております。
それでも、試行錯誤、悪戦苦闘する中で、起業家仲間や投資家、スタートアップ支援団体など、以前からの友人など本当に本当にたくさんの人から応援いただいていることに気づきました。
本当にありがとうございます!
時々失敗したらどうしようとか不安になりますが、皆様の気持ちが僕を後押ししてくれます。頑張ります!!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
会社名:株式会社パンダビジョン
代表取締役:佐野篤
設立日: 2019年6月3日
所在地:東京都渋谷区代々木
コーポレートサイト:https://panda-vision.co.jp/
お問い合わせ:info@panda-vision.co.jp