ぼくは営業が嫌いです。
営業しなくては仕事が取れないという発想は、ナンセンスであり、そんなことしなくてもうちがそうであるように大手との取引をしている会社は世の中にいっぱいあります。
よく創業セミナーや異業種交流会では、人脈が大事だという話が出ると思います。
でも、人付き合いが苦手という人にとっては、苦痛でしかないわけで、そうした人が会社がうまくいかないかというとそうではない現実があります。
うちの場合、占いの会社なので、営業や人脈が大切なのはわかっていても、自分を占った結果、そこに力を入れるのはナンセンスであることが分かったので止めました。
けれども、朝日新聞の取材を受けたり、アトレでのテナントを始めたり、今年は富士フィルムGとの取引を開始しました。
何をやったかといえば、自分が一番光るもの、得意なものを活かしたということです。
ぼくの場合、実績や結果が評価されるタイプで、積み重なったそれらが自分の価値を決めるというタイプ。
だから、実績や結果をHPやブログには挙げときます。こうした記事にも書いときます。
すると、いつの間にかうちに仕事の話が舞い込んできます。
そして、実績に基づく記事などを見て、依頼が入った案件は、確実に成功しています。
これ私の占い的には当然の流れで、失敗するケースは、仕事をしない場合であって、ぼくは入ってきた案件はいつも通りにやるから、確実に成功させます。
たとえば、上記で挙げたアトレのテナントにしても、同時期に入った4店舗はみなコロナにやられて閉店しました。今も残るのは弊社のみです。今年いただいた富士フィルムGの実証実験も成功させました。
うちは最初から負ける仕事を請け負うことはありません。占いの会社ですから、全部自分たちで観たうえで判断をします。
営業しなくても、契約時に面談などはするので、そうした機会には、最初からその事業の問題点を指摘することがあります。
これから進める事業に問題点や課題がある際は、それらを共有し、みんなで打開策を見つけた方が効率がよく、占いの結果ではこうしたものという漠然としたものまでしか導くことができないケースがあるのです。
国内を見ても、すべて占いで決めるうちはかなり特異な会社に映るかもしれません。
こんなうちも、過去に一度だけ大失敗をした経験があります。が、その経験が糧となり、今のスタイルに落ち着きました。
自分の占いのお客様の占いの中身の話はしませんが、属性は自営業や経営者、役職者が中心です。
そうした方、紹介者以外は、一度占いに来た後に、私の指摘したことがドンピシャで、リピートというか、そこからコンサルが始まるケースが多いです。
そうした方から言われるのが、「店のTOPの占い師がなぜ店頭で呼び込みやってるの？」ということです。
営業は嫌いだけども、人間観察は案外好きで、呼び込みは苦痛じゃないし、店で一番声が大きな私が呼び込みを２Fフロアでやると、３Fと１Fにも聞こえるから、自殺を考えてる人の耳に届くかもしれないからやっていると伝えます。
自殺の抑止。これはぼくらしかできないことで、過去の大失敗の時に経験した大人のいじめ、それが心の根底にあるから、同じような人を救いたいという想いがあります。
ぼくはその時死ななかった。だからこそ、救えると思って、店頭に立ちます。
コロナが拡がる前は、1年に1，2回だった自殺の相談。それが去年から今年にかけては、各月に1回にペースアップしています。
心が壊れてしまうと、周囲が止めないと防げないとぼくは体感的に思います。
1億円以上を一瞬で奪われて、お金になるものをすべて奪われても、平気でやってる人間がここにいる。どう立て直すかを実体験をもとに語れるから、今のところはすべて救えています。
正直、そうした相談に関しては、いつも通りの鑑定料金はいただいてません。
ぼくがやる分には、人件費がかからないわけで、マイナスがでるわけじゃないから、そうしています。
これお金になってないから無駄だと思う人もいますが、うちの店があるエリアの人身事故が減り、自殺が減ったら、それが立派な実績になり、今までにない大きな取引を生むかもしれません。
どんなにハード面が整備されても、すべてをなくすことはできません。自殺をする場所が変わるだけで、その数を減らすことはつながりません。でもハード面に加え、ソフト面の対策があれば、少しは減らせるんじゃないかと思います。そしてソフト面の対策のひとつとして占いで防ぐ方法があるとぼくは考えていて、まだ何となくですが成果が出ているように感じます。
