2022年10月17日(月)、超高速の金属3Dプリンターを開発するSUN METALON Inc.(以下、SUN METALON)は、総額約8億円の資金調達を実施したこと発表した。
SUN METALONは、従来の金属3Dプリンティング技術と比較して500倍の超高能率により90%以上のコスト削減が実現可能な新原理の金属3Dプリンターを開発しするスタートアップだ。現在は初号機の開発中で、2022年10月に最初の客先納入、2023年初旬に初号の正式リリースを予定している。段階的に製造可能な部品サイズを拡張していくという。
同社は、当時日本製鉄に在籍していた西岡和彦氏と景山宏治氏が、これまで市場に存在しなかった製鉄方式による金属3Dプリンティング技術を独自に着想し、キャンプ場での実験を経て、2021年2月に創業した。「金属部品を地産地消化し宇宙における人類の可能性を飛躍的に拡張する」ことをビジョンとして掲げている。
SUN METALONは、2022年10月17日(月)、新規投資家のグロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社、既存投資家のUTEC(株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ)、D4V(Design for Ventures)、Berkeley SkyDeck(University of California Berkeley)から、総額約8億円(560万ドル)の資金調達を実施したことを発表した。今回の資金調達により、同社の創業からの累計調達額は約11億円(770万ドル)になった。
今後SUN METALONは独自の超高速での金属3Dプリント技術を基軸に、金属3D部品の民主化を実現し、金属3Dプリンターの普及を世界の先頭に立って実現し、日本発の技術でグローバルに事業を広げていくという。同社CEOの西岡和彦氏は以下のように語る。
「今回、大型シードラウンドを組成させていただき、関係者の皆様に改めて御礼を申し上げます。日本発の技術で全世界・全宇宙の市場を狙う上で、日本、米国、グローバルで特筆すべき実績と強みを有する投資家の皆様にご支援をいただき、大変心強い思いです。関係者の総力を結集し、まずは2022年10月の初号機のテスト販売、2023年初旬の初号機の正式リリースを遅滞なく実現します。また、当社ビジョンに共感し、ともに挑戦してくださる方のご参画、心よりお待ちしております」
SUN METALONの会社概要はこちら
https://protocol.ooo/companies/sunmetalon