Published 23 Aug 2022

蒸留ベンチャー「エシカル・スピリッツ」が、2億円の資金調達を実施

蒸留ベンチャー「エシカル・スピリッツ」が、2億円の資金調達を実施

2022年8月23日(火)、廃棄素材を使用したクラフトジンの生産や、再生型蒸留所を運営する蒸留ベンチャーのエシカル・スピリッツ株式会社(以下、エシカル・スピリッツ)は、約2億円超の資金調達の実施を発表した。

エシカル・スピリッツは、スピリッツの企画・製造及び販売を行う「蒸留ベンチャー」だ。「循環経済を実現する蒸留プラットフォーム」をモットーに、廃棄素材を使用したクラフトジンの生産や、再生型蒸留所を運営する。同社CEOの山本祐也氏が、野村證券およびJPモルガン証券の投資銀行業務、AKB48プロジェクト運営会社の事業開発、日本酒セレクトショップ「未来日本酒店」を運営する株式会社未来酒店の代表、ケンブリッジ大学大学院修了(MBA)などを経て、2020年2月に他数名と共同で同社を創業した。

エシカル・スピリッツは、2020年3月、日本酒生産工程の最後に生成され本来は廃棄されてしまう素材であった「酒粕」を再蒸留することでクラフトジン『LAST』を生産、販売を開始し、ウイスキー業界で最も権威のある品評会WWAのジン部門「World Gin Awards 2021」での国別の最高賞を、英国「IWSC2021」では最高賞である GOLD OUTSTANDING を受賞し、世界での上位9の作品に日本勢といて唯一選ばれるなどジンとしても高い評価を得ている。


2021年1月には、エシカル生産及び消費に特化した世界初の再生型蒸留所『東京リバーサイド蒸溜所』を東京蔵前に建設し、クラフトジンに特化したバーダイニングをオープン。同年6月には、国立森林総合研究所が切り拓いた研究成果をもとにした民間事業者として初となる「木のお酒」こと『WoodSpirits』の製品化及び販売への挑戦を発表し、同時に1.4億円の資金調達を実施した。2022年1月には、コーヒー豆の出し殻から作るクラフトジンやエシカルスイーツを提供する「コーヒー&ジンスタンド」の『The Ethical Spirits & Coffee』1号店を東京大手町にオープンした。現在、新たな再生型蒸留所の建設と、海外販路の更なる拡大に向けて躍進中だ。


エシカル・スピリッツは、2022年8月23日(火)、サントリーホールディングス株式会社、株式会社ベクトル、SMBCベンチャーキャピタル株式会社を新たに株主に迎え、Beyond Next Ventures株式会社による追加出資を含め、さらなる事業拡大に向けて約2億円超の資金調達を実施を発表した。同社CEOの山本祐也氏は今後の事業拡大について以下のように述べる。

「今回の調達資金は、現在建設を進めている新たな再生型蒸留所と、引き続き海外を拠点とした販路の更なる拡大へ投資する予定です。
新たな再生型蒸留所として、国立森林総合研究所が切り拓いた研究成果をもとに、民間事業者として初となる”木の酒の蒸溜所”の建設予定です。また、”木のお酒”『WoodSpirits』の製品化及び販売に向けたプロジェクトも進行中です。
海外市場においては、複数の品評会で世界トップクラスの評価を頂いたことにより、弊社エシカル・ジンの海外での需要が高まっております。実際に今年、イタリアで独占契約に基づく大規模な販売が開始され、英国・フランスでも今後本格的な販売がスタートする予定です。
この動きを更に拡大するため、ジンの世界最大の市場であり、国際的なスピリッツ市場のハブである英国に、2022年中での拠点開設を予定しています。チームメンバーのバックグラウンドは日本・英国・ハンガリー・リトアニアと更に多様になっており、英国を拠点にドイツやスペインなどスピリッツの本場にも挑みながら、世界をリードする蒸留ベンチャーを目指します」


エシカル・スピリッツの会社概要はこちら
https://protocol.ooo/companies/ethicalspirits