Published 18 Oct 2022

パブリックなWebPass、プライベートなSNS - WebPassはプライベートSNSを侵食しません

パブリックなWebPass、プライベートなSNS - WebPassはプライベートSNSを侵食しません

※ このストーリーは、WebPassのWebサイトの記事からの再掲載です。


パブリックとプライベートを混在させたSNSのビジネスモデル

SNSが拡大するにつれ、SNS疲れという言葉が聞かれるようになり、今ではSNSにより疲弊する人が増え、SNSをやめる人も増えてきました。

SNSは非常に楽しく、便利なツールですが、本来はプライベートなコミュニティのために考案されたものです。
※ Twitterは元々はミニブログとして設計されたため、プライベートSNSとはやや違う性格を持ちます。

SNS疲れや誹謗中傷というものをじっくり見てみると、多くはプライベートなコミュニティにパブリックな要素、正確には、「別に親しくないユーザー」が入ってきた時に起こっています。

本来プライベートなコミュニティとして設計されていたSNSに、パブリックな要素が入り込む原因は、実はSNSのビジネスモデルにあります。

多くのSNSは、最初に主に高校生や大学生といった、10代から20代前半のユーザーにプライベートな楽しさを提供します。

多くの若者が集まるようになると、そこに市場が生まれるため、大人が商売っ気を持って入ってきます。

実は、SNS運営者にとっての顧客(ターゲット)は、この商売っ気を持った大人たちです。
この大人たちに、広告という有料のツールを買ってもらうことで、SNSのビジネスモデルは成立します。

そのため、これら大人が入り込むことは、SNS運営者によって最初から設計されたビジネスモデルなのです。


インフルエンサーもビジネス

また、若者の中にも、SNSをビジネスとして活用する人がいます。

インフルエンサーがその良い例で、多くのインフルエンサーは、自身のビジネスとして影響力を得る努力をしています。


ビジネスはパブリックな活動

大人たちの商売にしろ、インフルエンサーのビジネスにしろ、ビジネス自体はパブリックな活動です。
現実世界で、自分の家や部屋はプライベート空間であり、職場はパブリック空間です。

リモートで自宅から仕事をしていても、取引先や同僚との作業はパブリックな活動です。

そもそも現実世界で、家族でくつろぐ家に、ビジネスマンが営業にやってきたら、とても不快ですよね。

この不快なことが、SNSで起こっているのです。

特に問題が起こりやすい場所は、親しい友達や親族とのプライベートなコミュニティと、ビジネスとしてのパブリックなコミュニティが厳密に分けられていない、曖昧な境界線周りです。


プライベートとパブリックは厳格に分けるべき

前述のような問題を回避するには、プライベート空間とパブリック空間を厳格に分けることが有効です。
それは、現実世界の空間を見れば分かりますよね。

Web自体は、本来はとてもパブリックな空間です。
そこに、パブリックと切り離したSNSというプライベート空間(プライベートネットワーク)が作られていると考えるべきです。

そして、そのプライベート空間には、パブリック要素を持ち込まない。
つまり、ビジネスを持ち込まないことが重要です。

これにより、まずはSNS内での多くの問題は解決します。

しかし、パブリック空間であるWebの問題は残ります。
パブリック空間はビジネスのために必須であり、自分を守るためだからといって、Web空間での活動をやめることは出来ません。

そのため、Web空間を、現実世界のように、プライベート空間とまではいかないが、ビジネスを行える信頼のある空間にする必要があります。


WebPassはパブリックなWebに信頼を与えるもの

kinoisが提案する、Web全体で使える共通のIDを実現するWebPassは、パブリックなWebに信頼のネットワークを構築するものです。

極端なことを言えば、WebPassはパブリックなWebでビジネスを行う最強の武器になります。

ユーザーのパブリックなWeb上(つまりSNSは含まない)での活動を、同一のユーザーの活動であると証明し、そのユーザーの特性や能力を分析可能とし、それによってそのユーザーの価値が可視化されます。

「個人」としてのユーザーの価値が可視化されることで、ユーザーがWeb上で有利にビジネスを行うことが出来るようになる一方、その価値を損ねるような無責任な行動が控えられるようになります。

つまり、現実世界と同じように、ビジネスを行う上での「信頼」を重視する空間になるわけです。


パブリックWebとプライベートSNSを分離

WebPassは、従来のプライベートSNSを侵食するものではありませんが、プライベートSNSに持ち込まれてしまっていたパブリック要素、つまりビジネスの部分を、パブリックなWebに移行させようとしています。

便利なSNSだからこそ実現していた、ビジネスに有効なネットワークを、パブリックなWeb空間全体に移行することをWebPassは可能にします。

これにより、パブリックWebとプライベートSNSは厳格に分離することを可能とします。

パブリックWebは信頼をベースとした便利なビジネス空間に、プライベートSNSは、親しい人との円滑なコミュニティや楽しさを保証する空間になるのです。

ですが、ここで1つ、大きな問題が発生します。
SNSが構築したビジネスモデルが崩れてしまい、SNSの運営が資金面で困難になってしまうのです。


これからのプライベートSNSのビジネスモデル

しかし、実はプライベートSNSに、全く新しいビジネスモデルを提案し、成功を掴みつつある企業が既に存在します。

Appleです。

iPhoneやMacユーザーなら既に気がついているかもしれませんが、Apple MusicやApple TV、ゲームセンターといったコンテンツ事業と、FacetimeやiMessageといったコミュニティ事業(SNSに相当)が融合し、親しい友人や、離れた場所で暮らす親族と、共通のコンテンツを楽しむことを可能にしています。

コミュニティのメンバーが離れた場所でも同じ音楽を楽しみながら会話したりゲームをしたり。
離れた場所で同じ映画を観ながら、感想を言ったり。
離れているにも関わらず、あたかもホームパーティを楽しんでいるようなことが実現しています。

収益源はコンテンツ事業であり、広告ではないため、従来のSNSのように、商売っ気をもった外部の大人やインフルエンサーをコミュニティに入り込ませることは必要ありません。

コミュニティの参加者自体が顧客であり、収益源なのです。

これこそが、本来目指すべきプライベートSNSなのだと思います。
今後、このようなコミュニティの場が、メタバースにも拡大していくことが予想されます。
そうなれば、ますます、ビジネスモデルはAppleのようなコンテンツ事業とコミュニティ事業の融合へと向かっていくと考えています。


事業計画についてはピッチデック資料を御覧ください。

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この記事は、WebPassのWebサイトの「開発者の想い」のコーナーに掲載した「パブリックなWebPass、プライベートなSNS」の再掲載です。

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