創業の背景
私はこれまで、数多くの短期アルバイト人材を教育してきました。
その中で痛感したのは、理解度のバラつきと、そもそも学ぶ気がない人材が一定数存在するという現実です。
現場では25分の教育素材を見せたうえで、さらに現場に合わせた追加指導を行う必要がありました。
教育素材と現場の作業内容が必ずしも一致せず、特に事故やケガにつながる項目は現場ごとに丁寧な説明が欠かせなかったからです。
現場での課題
こうしたやり取りは、少人数のときで40分程度。繁忙期で人数が多ければさらに時間がかかり、遅刻者がいれば別途対応もしなければならない。
その間、教育の時間は生産性ゼロでありながら、時給は発生しているのが現実でした。
結果として、教育工数の肥大化と人件費の増加が、生産性を大きく下げる要因となっていました。
ただし、教育は軽視できない。事故やケガは一度起これば現場全体の生産性を大きく損なうため、どうしても時間を割かざるを得ませんでした。
気づきと実験
そこで私は、事故やケガに関する注意点だけを切り出した教育素材を別途作成し、始業前の待ち時間に自由に見てもらう仕組みを試しました。
作業工程までは教えていませんが、この安全教育を実施しただけで、自分が担当した時間帯に限り労災事故は1件も発生しませんでした。
「教育を事前に行い、安全に関する理解を揃えるだけで、ここまで成果が出る」
この体験が、WorkPrepを構想する決定的なきっかけとなりました。
WorkPrepの挑戦
WorkPrepは、この現場体験から生まれた教育前提型スキマバイトSaaSです。
教育を「コスト」ではなく「収益と安全の源泉」と捉え直し、就業前に理解を揃える仕組みを提供します。
この仕組みを社会に広げることで、
- 教育時間の削減による人件費コストの最小化
- 生産性の向上と労使双方の安心
- 多様な人材が安心して働ける環境の実現
を目指しています。