みなさん、「地雷系」という言葉をご存知でしょうか？
「地雷系」とは？
Webメディア「CHOCOLAT TALK」さんによると、下記のような定義となります。
「CHOCOLAT TALK」FASHION Date:2023.03.09 より引用
「地雷系・サブカル地雷系」とは、初めて見たときに魅力的で可愛らしい印象を受けるが、関わってみると闇（病み）の一面を持つような女性を指す言葉です。その由来は、関わらないと気づけない部分があり、踏んでしまうと爆発するかどうかわからない地雷と類似しているからといわれています。また、一般的な好みを追求するのではなく、自身の嗜好（自分ウケ）を徹底的に追求することも地雷系の特徴です。サブカル地雷系とは、地雷系にストリート要素やパンク要素を加えたスタイルのことを指します。
新宿歌舞伎町などの繁華街でよく見かけるファッションといえば、ピンと来る人もいるかもしれません。当初は恋愛におけるパーソナリティの意味での「地雷」だったのが、彼女たちが好むファッションの傾向から「地雷系」と呼ばれる新しいストリートカルチャーが生まれたと言ってもいいでしょう。
この日本独自のストリートカルチャーである「地雷系」文化が海を渡り、中国でも流行し始めています。
地雷系ファッションやメイクについての動画が中国で人気
中国動画投稿サイト「bilibili」で地雷系と検索した画面中国の動画投稿サイト「bilibili」で地雷系というキーワードで検索すると、日本で流行っている「地雷系」のファッションやメイクを解説した動画が多数アップされています。動画には、「地雷系」「地雷女」「YAMIKAWAII」などの用語にハッシュタグがつけられています。
多いものでは数十万再生されているものがいくつもあり、中国のZ世代に地雷系カルチャーが注目されていることがわかります。
なぜ「地雷系」が中国で人気なのか？
中国で、なぜ日本発の新しいストリートカルチャーであり、ファッション文化の「地雷系」が人気になっているのでしょうか？
中国では、2000年代以降で日本のアニメや漫画などの二次元文化やドラマ・映画を視聴しやすい環境ができてきました。
例えば、映画「下妻物語」で深田恭子さんが身につけていたロリィタファッションの影響で、中国でもサークル活動としてのロリィタ文化が生まれたと言われています。
また、AKB48の衣装や、「けいおん！」などの女子高生を主人公としたアニメの影響で日本の女子高生の制服がファッションとして中国の若者たちに受け入れられました。「JK制服」と呼べれています。
日本から影響を受けた「ロリィタ」「JK制服」に加えて、中国の伝統的な着物である「漢服」の３つが現在、中国のZ世代で爆発的に普及しています。
この３つのファッションは三つの穴にハマるほど服にお金と時間をかけてしまうという意味で中国で「三坑」と呼ばれています。
２兆円市場に成長する「三坑」ファッション
中国の大手調査会社Lead Leo社の2020年の調査によると「三坑」ファッションの市場は、2020年に約4000億円、2025年には２兆円に達すると予測されています。
詳しくは、過去のストーリーを読んでみてください。
「JK制服」「ロリィタ」「漢服」。この３つのジャンルの他に、日本好きなファッション感度の高い中国の若者たちに、新たに注目されているのが日本初の「地雷系」カルチャーなのです。
地雷系のマスコットキャラ「KUROMI」もすでに人気
ちょっと意地悪な可愛さを持ったサンリオの小悪魔的キャラクター「KUROMI」は中国では、すでに日本以上の人気が出始めています。
「KUROMI」は 日本ではまさに地雷系少女たちに愛されているキャラクターです。以前、僕は日本経済新聞さんの取材でこちらの記事にコメントしています。この記事は有料記事のため、僕のコメント部分だけ抜粋します。
中国語には遠回しな表現が少な く、「面と向かって言いにくいことを相手に伝えるときに重宝する」 (中国のコンテンツ市場に詳しいパンダビジョンの佐野篤氏)とい う。
「病みかわいい」に癒しを求める中国Z世代
この日経新聞さんの取材を受ける前に、中国の若者の知り合いに話を聞きました。予想以上に日本の文化に興味を持っている人が多く感じました。
中国では、日本以上に受験競争が厳しくなっています。一人っ子政策のため両親からの過度な期待にプレッシャーを感じている人もいました。
そんな若者たちは、日本の「KUROMI」や「地雷系」カルチャーに癒しを求めているのかもしれません。
政府の規制の強い中国に対して、自由にゲームやアニメなどの趣味やファッションを楽しんでいるように見える日本に憧れを持っている若者も少なくはないでしょう。
日本は嫌いだけど、日本の文化は好きな中国人
新聞通信調査会「諸外国における対日メディア世論調査」(2020年3月/2022年3月)より日本のアニメや漫画が好きという中国人の割合は、世界でも一番と言っていいほど多く国民の63%が「好き」と答えています。
一方、日本そのものが好きな中国人はわずか26.３％にとどまっています。
個人的な意見になりますが、アニメや漫画などの2次元文化やファッションなどの領域においては、日本と中国の若者の感性は近づいていると感じます。
中国と日本のZ世代を繋ぐファッションブランドを作ります
最後に、少し宣伝になりますが、僕が経営している株式会社パンダビジョンは中国と日本のZ世代に向けた新しいファッションブランドを立ち上げます。
Heavenz Doll
NEO地雷系、NEOメイドスタイルなどのコンセプトをもとに、世界で愛されるファッションブランドを目指しています。
社名「パンダビジョン」の名前には、「世界中でパンダのように優しくて愛される人気者になりたい」という想いを込めています。
ファッションや2次元文化によって日本と中国の友好関係に貢献したいです。
みなさん応援いただけますと幸いです。
この記事を見てきなった方は、お気軽にご連絡ください。
当社概要は下記になります。
会社名：株式会社パンダビジョン
代表取締役：佐野篤
設立日： 2019年6月3日
所在地：東京都渋谷区代々木
お問い合わせ：info@panda-vision.co.jp
HP：https://panda-vision.co.jp/
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